③約婚の可否を決める

子女同士の十分な交流の後、約婚をします。もちろんこの判断は子女本人がします。もし、少しでも不安な思いがあれば父母に必ず相談しましょう。下記内容を参考にして、よく祈りながら決断しましょう。

 

. 本人自身が決断をする

紹介されてから、2カ月~3カ月を目途に、「YES」「NO」の結論を出しましょう。しかし子女は決して焦る必要はありませんし、父母も無理に決断を迫ってはいけません。子女たちが親を前に「二人で祝福に臨みます。これが私たちの決定です」と言える ようになって初めて、将来、直面するであろう困難を克服していくだけの強さを持ち得ることができるものです。

また、一度婚約を決めたなら、その後は結論を変えるべきではありません。だからこそ、約婚に至る前までは、時間は必要なだけ取りましょう。

候補者に本当に必要なものは「時間」以上に、「決断」です。どんなに交流を続けたとしても、永遠を考えれば、誰もが不安やためらいを覚えざるを得ないでしょう。結婚前から結婚に自信がある人などはいません。最後は、あなた自身の決断一つなのです。しかし、どんなに交流が長引いたとしても、1年以内には明確な決断を下すことを目途とするようにしてください。無駄に長引かせることもお互いにとって良くありません。

【補足】決定を下すことができないといった場合は、親が本人の気持ちをよく尋ね、必要なら、アドバイザーの方に入ってもらって、実際に互いをどう思っているのか、この交流をどうしていきたいのか、といった子女たちの本音と心情を聞いてもらうことをお勧めします。

 

. 約婚を決定する(答えがYESの場合)

家庭交流の期間を経て、約婚に進むことに親子で決意をしたなら、相手家庭にその旨を伝えましょう。時として、双方共に相手の出方をうかがうばかりで、約婚の意思を表明しようとしないケースが見られます。約婚の意思を表明するのは、男性側からでも、女性側からでも構いません。また相手に約婚希望を伝える際は、子女同士が伝え合うのではなく、親を通して相手の親に伝えるという手順を取ってください。

また、相手側が決断するのにもっと時間が必要だという場合もあります。その場合は、相手家庭の決定を辛抱強く待ってください。「オファーを断れなくて祝福に臨む」というような事態は望ましくないからです。ただ、決定を下ろせないからと言って待たせ続けるのも相手に失礼になりますので、オファーがあった場合は1か月以内に返答するようにしましょう。

 

. 交流を終了する(答えがNOの場合)

交流を重ねながら約婚の決意ができない場合は率直に親に伝えましょう。親は子女からそのような相談をうけたら、丁寧に相手家庭に伝えましょう。

また、その際、なぜ約婚を決意できなかったのか親子で共有することも大切です。たとえ約婚に至らなかったとしても、両家の出会いには理由があり、その出会いから学ぶことも多くあります。マッチングの取り組みを通して、自分が何を求め、また、結婚相手やその家族が求めるものは何かを知るようになります。自らに必要な素養は何であり、譲歩できない条件は何かなどといった価値ある洞察を得ることもできるでしょう。そうした新しい情報に基づき、マッチングプランを再構築してみてください。

そのことを通して、将来の相対者を見いだすことに少しでも近づいたなら、それは大きな前進です。相手家庭との出会いに感謝し、互いの成功を祈り合う思いで再出発しましょう。

また、各々の家庭においても、反省と再出発に向けた癒しの時間、親子のコミュニケーションの時間を持ってください。