①互いを紹介し合う(メール交流のステップ)

父母交流をしながら父母間で十分に交流を行ったとしても、子女同士が知り合うのは初めてのことです。家庭交流に入ってからの最初の21日間(3週間)は、まず子女同士がメールなどで挨拶を交わし合い、約婚を前提とした本格的な交流(お見合い・実体交流)に進むかどうかを検討するための期間としてください。

【補足】双方が交流に前向きであれば(あるいは年上層などで、会わないことには交流が進まない状態であれば)、21日間を待たずに最初のお見合いを行うことも可能です。ただし、この場合は、双方の親が本人の状態をよく確認し、両家父母間でも状況をよく確認し合って会わせるようにしてください。

 

. メール交流から始める

まずはメールや電話などで挨拶を交わし合うことから交流を始めましょう。最初は自分自身の状況を簡単に紹介しながら、今回の紹介を受けた経緯や感想を短く伝え合ってみてください。

できれば、男性の側から積極的に挨拶文を送るのがよいでしょう。ただし、最初から長文メールを送り付けるのは控え、互いに負担にならないよう簡潔な挨拶を心掛けましょう。メールを送る際は下記を参考にしてくださ。

 

<挨拶文の例>

挨拶:

はじめまして。〇〇と申します。

自分自身の状況:

今は、〇〇大学で〇〇を専攻しています。将来は〇〇の仕事に就きたいと思っています。祝福については〇年後を考え、親と話し合ってきました。

紹介に対する感想:

今回、親からは〇〇という理由で〇〇さんの紹介を受けました。私自身も〇〇という点から、この紹介を受けようと思いました。まずは知り合うところから始められたらと思います。

今後の交流方法:

できればメールでの交流を希望します。電話の場合は、平日〇曜日と〇曜日の夜であれば、都合が良いです。よろしくお願いします。

 

【補足】以前は、両家のお見合いをもって家庭交流を始めるように案内してきましたが、最初から実体で出会う場合、当事者が緊張し、自然な交流を持ち難かったり、遠方から出向いてみたが相手側がまったく乗り気でなかったなど、当事者間の事前の意思確認が十分でなかったことによる課題が見られました。そこで、現在は実体交流(お見合い)の前に、メール交流のステップを踏むことを勧めています。

 

. 互いのことを紹介する(メール交流)

上記のようにメール等で最初の挨拶を交わしたら、引き続きお互いを紹介し合いましょう。その際は、最初から「相手に自分のすべてを分かってもらおう」とか「結婚相手としてどうかをしっかり見極めよう」と力む必要はありません。

大切なことは、まず互いのことをよく知り合うことです。自己紹介に始まり、親子で事前に準備した質問事項を一つ一つ確認していきましょう。

コミュニケーションの取り方は人それぞれ違います。最初によく確認し合い、交流方法から時間帯など、互いが負担にならない方法と適切な頻度で、コミュニケーションを図るようにしましょう。

また、相手に早急な返答を要求したり、逆に数日間、相手への返事を怠るなど、不誠実な態度を取らないようにしてください。

 

【子女同士で尋ねる質問の例①】(紹介期間中)

①趣味はなんですか?最も関心のあることは何ですか?

②両親はどんな方ですか? 父親と母親とより近いのはどちらですか?

③あなたの兄弟姉妹、それから友人たちについて教えてくださ い。

④今、学校生活(職場生活)の中で、最も充実していることは何ですか? 最も大変なこと、ストレスになっていることは何ですか?

⑤将来、やりたいこと(夢)がありますか? そのために勉学や資格取得などの就学プラン、キャリアプランなどはありますか?

⑥あなたはどんな人柄だと言われますか? 自分ではどう思っていますか? 人生において最も大切に思っていることは何ですか?

 

 

. 実体の交流に進むか否かを決める

最初の挨拶から21日間が経過する時点で、いま一度、親ともよく話し交流を続けるか否か、また約婚を意識した交流に入るか否かの結論を出してください。

21日という期間が置かれている理由は、上辺のことだけで衝動的に「YES」「NO」を決めてしまうことを避けるとともに、双方が乗り気でないにもかかわらず無意味に結論が先延ばしになってしまうのを防ぐためです。

子女はよく祈り、この先の交流に進むか否かを決めましょう。また、父母も決してせかさずに子女の自発的な答えを待ちましょう。

【補足】家庭交流報告書の提出:21日の紹介期間後(または最初のお見合いの後)、交流を継続するとなった時点で、所属教会に「家庭交流報告書」を提出するとともに、ウェブサイト上でも、設定を「交流中」に変更するようにしてください。