父母マッチングにおける重要なポイントは、夫婦・親子の信頼関係です。親は子女の夢や目標、人生の価値観、そして人格の成熟度をよく把握しなければいけません。
また、子女本人も自分がどれくらい祝福に前向きなのか、もしくは不安に思っていることはないのか等、両親に細かく伝える必要があります。
もちろん、すでに十分に信頼が築かれている家庭も多いと思いますが、二世祝福に取り組むにあたり、今一度原点に返る意味で夫婦、親子で向かい合い、対話の時間を持ちましょう。
①夫婦の話し合いと心情交流
夫婦は、父母マッチングを進めていく上での共同責任者です。夫婦の意識が一つとなることが父母マッチングにおいて何よりも重要です。
父母マッチングに対する取り組みに先立ち、夫婦で次のような内容を話し合ってみてください。
<夫婦で話し合うポイント>
・祝福を受けて最も大変だったと思うことは? 夫婦で共に乗り越えたことは?
・祝福を受けて良かったと思うことは? 夫婦が互いに感謝していることは?
・より良い夫婦になるために努力すべきこと、または努力したいと思うことは?
・心に残る子供との一番の思い出は? 子供に一番感謝していることは?
・より良い父母になるために努力すべきこと、または努力したいと思うことは?
・今、親として、子供の祝福に一番願うことは?
・今、子供に祝福のどのような素晴らしさを伝えたいか?
②親子の話し合いと心情交流
親子間に信頼が芽生えない限り、父母マッチングは始めようがありません。いくら家族とはいえ、世代が違えば考えが異なるのは当然のことです。
父母はどうしても、「わが子を説得しよう」となりやすく、子女も「どうせ親にはわからない」となりがちです。しかし大切なのはお互いに、「理解しよう」という姿勢です。
親として子女の本音が聞けないまま、また子女として親に心を開けないまま、マッチングプロセスに入ることは避けましょう。
下記に親子での質問例を挙げてみました。親子の対話のための参考にしてください。
<親から子への質問 例>
・神様を信じるか? あなたの信じる神様とは? どんな時に神様を感じたことがあるか?
・真の父母様を信じるか? メシヤだと思うか? 真の父母に対する率直な思いは?
・統一原理は理解できるか? 真理だと思うか? 肯定的/否定的に思う部分は?
・教会が好きか? 今後も関わっていきたいと思うか? 肯定的/否定的に思う部分は?
・二世/三世で良かったと思うことは? そのことゆえに大変だったことは?
・親をどのように思ってきたか? 不満に思うことは? 変わってほしいと思うことは?
・祝福を受けたいと思うか? 一般結婚とどう違うと思うか? 肯定的/否定的に思う部分は?
・将来、どんな家庭を築きたいと思うか? どんな人と巡り合いたいと思うか?
・あなたの祝福のために親にできることは何か?
<子供から親への質問の例>
・なぜ神様を信じるのか? どんな時に神様を感じたことがあるか?
・なぜ真の父母様がメシヤだと思うか? 印象に残る真の父母様との出会いは?
・なぜ統一原理を真理だと思ったのか? どこに感動を覚えたか?
・何がきっかけで伝道されたのか? 教会に復帰された時のエピソードは?
・親自身はどんな家庭環境で、どんな幼少期、思春期を過ごし てきたのか?
・どうして二人は祝福を受けたのか? 祝福を受けて良かったと思うことは?
・最初に二人が出会った時、どう思ったか? 一番思い出に残る二人のエピソードは?
・相対関係で最も葛藤したことは? それをどう克服したか? 互いに成長したと思えることは?
・自分が生まれた時のエピソードは? 子育てで一番大変だったこと、うれしかったことは?
・なぜ自分に祝福を受けてほしいと思うのか? 今、自分の祝福に一番願うことは?
普段よく会話していたとしても、信仰についてや、結婚について等、一歩踏み込んだテーマで話すことはなかなか簡単ではありません。こういう重要なテーマの話し合いは意識して対話の時間を「取ろう」としない限り、なかなか取れないものです。
今すぐテーブルの上にカレンダーを置き、週1回、あるいは、隔週でも構いません、親子で話し合う時間を1カ月分、決めてみましょう。
また、親子で向き合うには、環境を変えることも大事です。気分を変え、家族で共に外食に出掛けてみるのはどうでしょうか?1日時間を取って、自然の豊かな所へ足を運んでみるのも良いかもしれません。
親も子も心にゆとりが必要です。また、親子で一緒にセミナーに参加するなど、心霊の高まる環境の中で向き合ってみることをお薦めします。