二世祝福の特徴は本人の動機とともに、親の動機が強いことです。時には本人以上に親の動機が強いことも、稀ではありません。
しかし、それはごく当然のこととも言えます。そもそも二世祝福とは、二世個人にのみ与えられるものではなく、子女と、その子女を生み育ててきた父母と、二代にわたりその家庭に与えられる祝福に他ならないからです。
原理的に見れば、堕落人間が堕落以前の本然の人間として復帰するには、祝福を受けて原罪を取り除かなければなりません。それには、まず、サタン分立路程を通して、アダム・エバの堕落する以前の基準を個人として復帰しなければなりません。
一世が、祝福前に信仰生活や実践を通して自己の堕落性を脱ぐことが強調されたのも、それはすべて、失われた個人としての本来的立場を復帰するためのものだったのです。
では二世が祝福を受ける立場とは、どのようなものでしょうか。
結論から言えば、祝福を受けた一世の家庭が、その後の歩みを通して家庭理想を実現した位置といえます。すなわち、完成した家庭と、完成した家庭とが出会い、その子女が祝福を受けるのが二世祝福を受ける本来的基準なのです。
言い換えれば、家庭完成の基準が二世祝福を受ける本来的基準であり、家庭的四位基台を築くための家庭的歩みこそ、二世祝福に備える準備路程となるのです。