下記は家庭交流中の注意点です。祝福を受ける受けないにかかわらず、私たちは神様を中心とした家族です。相手家庭に対する尊敬を忘れずにルールとマナーを守りながら交流をしましょう。
1. 十分に交流をし慎重に決定する
マッチングを決める上で、最初のフィーリングはとても大切です。しかし、外的な第一印象や自らの直感だけで、性急な決定を下さないようにしましょう。
愛情は素直さや尊敬心、友愛などから育まれ、それによって本物の絆が結ばれます。そのような繋がりを築くためには時間がかかりますし、なによりも自己の投入が必要です。
交際相手となるとどうしても、趣味や好みが合う人を求めがちです。しかし結婚相手として本当に大切なのは、お互いにバランスをとり個性を補い合える人です。また、山あり谷ありの人生を共にするための忍耐強さや、誠実さを持っていることも大切です。
お互いの本当の良さを知るために、十分に時間をかけて、マッチングプロセスに向き合ってください。
2. 親は背後でサポートする
子女同士が交流を続けていく中で、相手に対するロマンチックな期待や、男女の基本的な違いが時としてコミュニケーションの妨げになることもあります。
そんな時、父母は子女間の交流の様子を時折確認しながら背後でサポートし、相手家庭と連携しながら、良き調整役になってください。
ただし先に挙げたように、ひと度交流に子女を交えたなら、彼ら自身の意向を尊重することが大切です。親たちは彼らの交流を上から統制したり、干渉したりすべきではありません。
ただ、子女たちのコミュニケーションに注意を払い、例えば子女が交流に対して、不安を抱えたりフラストレーションが溜まっているようなときは、すぐにサポートしてあげてください。
間違っても、親が前面に出て、話をまとめようとしたり、一方的に交流を終わらせるようなことはしないようにしましょう。
3. スキンシップや贈り物は控える
交流をしていく中で、二人は将来を共にする可能性まで考え始めるかもしれません。しかし、この期間はどこまでも、二人の関係を築き上げていくためのプロセスです。
先に記したように、自分と相手に対して学び合っていく期間であり、「デート」をしているのではありません。
互いの内面から外的条件に至るまで、互いを尊重し、理解を深めようとするこの段階において、身体的、性的な接触は絶対にすべきではありません。
男性・女性としての本当の魅力は、内的なつながりから湧き出てくるものです。目の前にいる相手を、天から与えられた永遠のパートナーとして決定する瞬間までは、手をつなぐことも含めすべての身体接触を控えましょう。
また、この期間、相手に手紙やカードを送ったり、簡単な手土産を渡すことはあるかもしれませんが、約婚するまではアクセサリーや高価なもの等、特別な相手に贈るような物をプレゼントするのは控えましょう。
4. 二人の交流を周囲にオープンにしない
家庭交流の期間はまだ、二人の交流関係をオープンにすべきではありません。家族とマッチングに関わっているスタッフの中にとどめ、友人たちに伝えたり、SNSなどに掲載することは控えましょう。教会でも、担当の家庭部長への報告(家庭交流報告書)を除き、周囲に二人の情報を公開しないよう、親・兄弟も配慮しましょう。
5. 子女同士で問題を指摘しあわない
相手の中に不満な部分を発見したり、魅力的でない要素を見いだしたとしても、それを相手に直接的に表現するのは控えましょう。そのような時は、両親かアドバイザーに正直に話し間接的に伝えましょう。マッチングの可能性のある相対候補者をいたずらに傷つけたり、ぞんざいに扱ってしまうことのないように相手に対し配慮の心を持ちましょう。
6. こんなときは無理しないで
交流を続けながら、もしも下記のような状況が見られた場合は「赤信号」だと思ってください。子女は正直に親に相談し、また父母もそのような子女の姿が見えたときは、親子の話しあいの場を持ちましょう。
例えば、
・相手のことを考えると、不快な(否定的な)感情が起こり、その思いが続く場合。
・一方に不審な行動が見え隠れする場合。
・過度に厚かましかったり、高圧的な態度を相手が見せる場合。
これらの行動に対しては、時間をかけてよく観察し、見極めてください。こうした課題は、交流プロセスに入ってからある程度期間が経過しないと現れない場合もありますし、長年知り合っている間柄でも分からない場合があります。
7. 祈りと精誠を重視する
交流の期間は、普段にもまして祈りや訓読の時間を多く持つことをお勧めします。また、お互いのために日々祈りあうことも、彼らの友愛の中心に神様を迎えることになるのでお勧めしています。
こうしたシンプルな条件は、二人の関係を築く霊的土台となり、互いに対する考えや感情、あるいは、関係性そのものに良い影響を与えることになります。また、先にも述べたように、この期間は、親たちが二人の交流の成功を祈りながら、精誠を供え、支え続けることがとても重要です。