④家庭交流に進める

両家父母間で話がまとまったら、次は家庭交流に進みます。「家庭交流に進む」ことを子女に伝える際に下記内容を参考にしてください。

 

1. 父母間で合意する

子女を交える前に、両家父母間、夫婦間で意見が一致しているかどうか、十分に確認してください。あとになってから、親がその紹介に異論を挟んだり、交流の中断を言い出すようなことがないよう、双方の合意を十分に確認し合ってください。

そして、いったん子女に相対を紹介(推薦)したなら、その後のプロセス(交流と約婚決定)に関しては、子女当人たちに主体性と責任を与えてください。

なお、家庭交流に入る(=子女を交える)際は、子女が正式 な候補者になっていることが原則です。

25歳以上に関しては、父母の責任下において、先に交流することも認めていますが、その場合、必ず先方に教育を修了していない(候補者でない) 旨を伝え、了解を得るようにしてください。

 

【注意】候補者になる前に当人たちを交流させる場合(25歳以上)、後日の面接などで、親にも言えずにいた本人自身の課題が発覚し、交流の中断を余儀なくされたり、課題を整理するのに一定の期間を置かなければならないケースなども生じ得ます。そうした可能性まで父母間で了解の上、子女同士を会わせるようにしてください。

 

2. 子女に紹介する

紹介するタイミングと環境はとても大事です。試験期間や就職活動中などはストレスもあり気も散るため、避けることが好ましいですが、どうしても伝えなければならない場合は十分に注意を払いましょう。いずれにせよ、本人が落ち着いて情報を受け取り、そのことに熟考できるよう時間にゆとりのある時を選びましょう。

なお、情報は内的なことから伝えましょう。写真は相手の人柄や印象をつかむ上で重要ですが、インパクトが強く、その後の相手の情報が入ってこないこともあります。まずは、なぜその相手がいいと思ったのかという親の観点をつたえ、次に相手の人柄を伝え、最後に写真を見せましょう。

 

【注意】一方の子女だけが先に情報を受け取り、その話が広がることで、他方が親から正式な紹介を受ける前に、第三者からその情報を聞かされるような事態を避けるために、子女への紹介はほぼ同時(同日)に行うようにしましょう。

 

3. 互いの意向を伝え合う

「YES」であれ、「NO」であれ、子女には親の紹介 に対して、3日ほど自らよく祈って考えるように勧め、その間、父母間で状況を確認し合いましょう。

もし、一方が交流のステップに進むことに対して、「NO」と言う場合は、その理由を親子間で確認し、相手の父母には繊細な配慮をもって伝えるようにしてください。

また子女の皆さんは、親から紹介を受けたら、よく祈りましょう。天のみ意はどこにあるのか、私の祝福に神様は何を願われているのか、真摯な姿勢で天に尋ねましょう。祝福相手は自分の目ではなくあくまでも天の願いを中心に決めるものです。

ただ、上の内容とは矛盾するかもしれませんが、子女は自分自身の正直な気持ちも大切にしてください。自分自身の気持ちを押し殺し、ストレスを強く感じながら交流をすることは大変苦しいものです。もちろん、紹介を受けてすぐ約婚を決めるわけではありませんし、その後の交流を重ねることで相手に対する情が芽生えてくることも多くありますので、そこまで深刻になる必要はありません。

いずれにせよ、よく祈り、そして正直な気持ちを必ず親に伝えるようにしましょう。