家庭交流を深め、両者(両家)が約婚の決断を下したら、約婚誓約を交わし祝福式に備えましょう。両家が末永く良好な関係を築けるように、約婚前までに必要項目を確認しておきましょう。
1. 候補者認定の確認
原則として、約婚を交わすには両者とも祝福候補者としての認定を受けていることが条件になります。
候補者認定のために、①最低限の原理教育を受けているか、②告白面接で本人や家庭の課題が解決しているか、の2点を確認します。(詳細:子女の準備)
まだ認定を受けていないということは、原理的価値観が培われていなかったり、本人課題や家庭課題が残っている場合があります。
もちろん、候補者認定を受けていなくても問題のない二世は大勢いますが、公的に認定を受けているということは本人の自信、相手への信頼にも繋がります。自分自身が候補者になっているかどうかは所属教会に問い合わせ、まだの場合は早めに手続きを済ませましょう。
【注意】過去、認定を受けないまま約婚をし、その後の面接で本人に課題があり、祝福参加を見送らざるを得ないケースが生じたこともあります。修練会時期が合わないなどの理由で、候補者認定を受けないまま約婚する場合は、そのような可能性があることを了承してください。
2. 本人意思の確認
約婚するにあたり子女の意思を今一度確認しましょう。なかには、祝福結婚に反する思いがありながらも、両親や周りの願いに応えたいがために無理をして約婚を決断してしまう場合があります。
もちろん約婚後や祝福後に神様への感謝の気持ちが芽生え、そこから男女の情が育まれて良好な関係を築けることもありますが、過去、自分に動機がない中で約婚をしてしまい祝福式直前に断るというケースがあり、相手家庭を大きく落胆させてしまったこともありました。
相手家庭からの強烈なオファーがあったり、祝福式間近で決断を迫られているような場合でも、もし子女本人の気持ちの中に、すこしでも不安な点があったら両親や教会スタッフに正直に話し、祈りながら天の願いを探し求めましょう。
父母もそのような子女の気配を少しでも感じたなら、しっかりと話し合いましょう。直近の祝福式に出なくとも、両家で交流しながら次回以降の祝福式に参加することも可能です。時を急ぐ必要はありません。
3. 健康状態の確認
父母マッチングではどのような疾病があっても、相手家庭が状況を受け入れさえすれば祝福参加は可能です。しかし、伝えていなかったがゆえに後から不信感を与えてしまうケースも少なからずあります。
・子女本人には健康上の課題や障がい、不妊、精神疾患などがあるか?
・重病を患ったり大きな手術の経験などはあるか?
・現在、通院治療をしたり、薬を服用したりしているか?
・ご家族の中に障がいや精神疾患を患っている方、何か遺伝的な病気をもっている方がいるか?
上記の内容を少なくとも約婚前までに確認し合い、相手に疾病があったとしても、どのように治療していくかを共に考え助け合う関係を築いていきましょう。
現在、医療機関等で診断を受けた1年以内の健康診断書を両家で確認し合うことが、祝福申請のための必須項目となっています。また、健康診断書には表れなくても、気になる症状等があれば必ず早い段階で伝え(尋ね)ましょう。
4. 家庭事情の確認
本人や家庭に特別な事情がある場合、相手家庭にも事前に伝えておくことが望ましいです。
たとえば、学業や就職、教会活動等のため、何年後までは家庭出発することができない、もしくは祝福後(40日聖別後)すぐに家庭出発したい、という希望も伝えておきましょう。一方の思いのみで、もう一方の心の準備がないまま進めてしまうと、信頼を失う可能性もあります。
その他、本人が負担しなければいけない奨学金(借金)の返済や、家業の引継ぎ、婿養子を願っている場合、家庭を出発する居住地が限定されている場合なども、事前に確認しておくと安心です。
祝福を受けてから計画を変更することも可能ですし、状況が変わることもありますが、どうしても譲れない家庭の事情がある場合は、約婚前に同意を得られるように丁寧に伝えましょう。
相手家庭に事情がある場合、神様の願いは家庭同士の出会いによってその家庭をサポートすることかもしれません。どこまで受け入れることができるのかを親子でよく話し合ってみましょう。